ハイバンド用エレメント追加!

片側5.4メートルのエレメントでは14メガから上のバンドには同調しませんので

ハイバンド用のエレメントを追加してみました。

(ローバンド用エレメントの影響を避ける方法1)

構造は、3Фと4Ф、長さ1mの銅パイプを10ミリほど重ねて半田付け、エレメント先端側は

長さ100ミリくらいの銅線を半田付けして下向きに垂らします。これは調整用ではなく、

ローバンド用エレメントとの干渉を少しでも減らすためです。

エレメントの給電側は長さ600ミリのIV線を半田付け、BOX内に引き込みます。

仕上がりのエレメント長は2.7メートルとなります。

試験的にこの長さのエレメントを同じ釣竿に直接取り付けるとコイルなしで18.4メガに共振しました。

予定よりかなり低い周波数に共振している。

(ローバンド用エレメントの影響を避ける方法2)

上部エレメントとの影響を避けるため耐候性のインシュロック帯でスペーサを作りました。

上下間は先端では200ミリほどです。

同じ長さのエレメントですが、長いエレメントから離すことで21.6メガに共振しました。

なお、この間ローバンド側は一斉影響を受けませんでした。

 

 このエレメント追加により、14、18,21メガにQRV出きるようになりました。

 

                          画像をクリックすると拡大します。

 

 

下は今回完成したアンテナの最終特性です。(アンテナアナライザ使用)

広帯域を得るポイントは左右のタップ位置を同じにしないことです。

アンテナ特性表

 周波数

SWR

インピーダンス

3.500

2.9

40

3.525

1.6

37

3.550

1.0

48

3.575

1.5

77

 

 

 

7.00

1.25

40

7.05

1.2

43

7.10

1.2

45

7.15

1.3

49

7.20

1.5

50

7.25

1.8

50

7.30

2.2

50

 

 

 

10.10

1.1

48

10.15

1.2

48

 

 

 

14.00

2.1

80

14.05

1.7

76

14.10

1.4

70

14.15

1.2

58

14.20

1.2

50

14.25

1.3

50

14.30

1.7

50

14.35

2.0

55

 

 

 

18.00

1.4

50

18.05

1.25

40

18.10

1.1

35

18.15

1.1

40

18.20

1.1

42

18.25

1.2

48

 

 

 

21.00

1.0

50

21.05

1.0

50

21.10

1.0

50

21.15

1.05

55

21.20

1.1

58

21.25

1.1

60

21.30

1.2

63

21.35

1.2

68

21.40

1.3

70

21.45

1.3

72

 

 

              3.5メガ 外形38Ф 1mmポリウレタン線35回密巻き、プラス

              外形60Ф 2mm銅線スペース巻き、タップ位置は左は16回目、右は6回目

               エレメントは片側5.4m

 

 

 

              7メガ 外形60Ф 2mm銅線スペース巻き、タップ位置は左は16回目、右は11回目

              エレメントは片側5.4m

 

 

 

 

 

 

              10メガ 外形60Ф 2mm銅線スペース巻き、タップ位置は左は4回目、右は7回目

              エレメントは片側5.4m

 

             

 

 

              14メガ 外形60Ф 2mm銅線スペース巻き、タップ位置は左は5回目、右は6回目

              エレメントは片側2.7m

 

 

 

 

             

 

 

              18メガ 外形60Ф 2mm銅線スペース巻き、タップ位置は左は4回目、右は5回目

                エレメントは片側2.7m

 

 

 

             

 

 

 

 

              21メガ 外形60Ф 2mm銅線スペース巻き、タップ位置は左は1回目、右は1回目

                   エレメントは片側2.7m

以下は同軸ケーブルの給電部をはずしてケーブル単体のインピーダンスを測定したものです。

長さによりケーブル固有のインピーダンスが変化するのがわかりました。

最終的には31.4mで使用してます。 7.07MHz付近で50Ωとなります。

 

同軸ケーブル開放端でのインピーダンス変化

ケーブル長

30m

31.4m

33m

インピーダンス(Ω)

周波数(MHz)

周波数(MHz)

周波数(MHz)

10

4.9

 

 

50

5.5

5.1

5

220

6.5

 

5.9

50

7.6

7.07

6.9

10

8.2

 

7.4

50

8.8

8.1

8

220

9.9

 

 

50

11

10.13

9.9

10

11.5

 

 

50

12.1

11.24

10.9

220

13.1

 

 

50

14.2

13.18

12.9

10

14.9

 

 

50

15.4

14.3

14

220

16.5

 

 

50

17.5

16.2

15.9

10

18.1

 

 

50

18.7

17.38

17

220

19.7

 

 

50

20.8

19.3

18.9

10

21.4

 

 

50

22

20.5

20

220

23

 

 

50

24.2

22.35

21.9

10

24.8

 

 

50

25.4

23.5

23

220

26.4

 

 

50

27.5

25.4

24.9

10

28.1

 

 

50

28.7

26.6

26

220

29.7

 

 

50

30.8

28.4

27.9

10

31.4

 

 

50

32

29.6

29

 

 

 

 

                   戻る